受賞者ニュース

竹の住まい提案 特別賞
▼尾澤君・関君 京都の“改修“コンペで

2015年7月

住宅産業で需要が高まっているリノベーションのアイデアを募る「リノベーション×フリーダム学生アイデアコンペ2015」(5月31日に審査結果公表、NPO法人京都くらし方研究会主催)で、尾澤佳樹君と関将吾君(ともに建築都市環境学科4年=田島則行研究室)が、竹を生かした住居「TAKEtion」を提案し、選外ながら審査員特別賞を受賞した。表彰式は6月27日、京都市下京区のYIC京都で行われた。
 2人はコンペ課題地・京都府向日市に放置竹林が多いことに着目。地主・自治体と協力して竹林保全を図る一方、間伐された竹を利用して課題地の会社社宅を改修。竹を組み合わせた壁やパーティション、天井で、住み良い竹の空間をつくることを提案した。
 住居の一部は地域に解放しイベント空間に。竹細工や子供会の竹とんぼ作り、近隣住民のタケノコ料理の集いなどを楽しめる場にした。そうすることで住居が地域に根ざし、親から子へ、子から孫へ、地域と関わっていけると考えたという。
 コンペの参加資格は関西圏の学生が対象だったが、2人はあえて応募。審査で最高得点を獲得したため特に考慮されて審査員から賞を贈られた。
 尾澤君は「対象外なのに最高得点をつけていただき、大変うれしい。やるだけやってみようと、お互い奮起したのがよかったのでは……」と感想を語った。(CITニュースより)