受賞者ニュース

秋山、高橋由、川合、嶋田さん受賞〜「浅草井楼櫓」 

2016年12月15日

「浅草井楼櫓」

不動産会社ヒューリック(株)(東京・日本橋)が募集した「第4回ヒューリック学生アイデアコンペ」(7月までに応募)で、テーマは「浅草・ヌーヴォー」。江戸・東京文化の発信地だった街の浅草寺西側を対象地に、新タイプの建築を考え、再び最先端の浅草を発信しようというもの。
 秋山怜央さん(修士2年・遠藤研究室)▽高橋由寛さん(同)▽川合豊さん(修士1年・今村創平研究室)▽嶋田緒音さん(修士1年・遠藤研究室)――の4人で「浅草井楼櫓」=写真上=を提案。隈研吾さん(建築家・東京大教授)ら6人が2次にわたり審査した結果、入選作と決まった。10月2日、ヒューリック本社で表彰された。
 浅草の空気感を大切にし、伝統と新しさをまとわせた櫓建築。木造の格子や簾で「みち」と「まち」と「ひと」をつなぐ新プロムナードを積み上げた。
 各階の人の動きが透けて見え、夜は柔らかな光が漏れ出して、まるで五重塔か舞台のよう。
 「アーキファニチャー(建築兼家具)」の概念を設計に発展させて展開したという。浅草っぽさを残しながらも新しいシンボルになるようにと願った。