受賞者ニュース

三浦さん 優秀講演賞-こけら葺き屋根 漏水危険度判定の研究

2017年10月28日

 日本材料学会関東支部の2017学生研究交流会(昨年10月28日、東京都千代田区の上智大四ツ谷キャンパスで開催)で、三浦大和さん(建築都市環境学専攻修士1年、石原沙織研究室=写真)が「こけら葺き屋根の表面凹凸が雨水排水に及ぼす影響」をポスター発表し、優秀講演賞を受賞した。
 社寺建築に多いこけら葺き屋根は、経年劣化で板表面に凹凸ができ、漏水を招く恐れがある。三浦さんらは、表面凹凸が雨水の排水特性に及ぼす影響を調べた。
 こけら板の表面凹凸を模して切り欠きを設けたガラス板とアクリル板を使い、雨水の排水挙動・浸入範囲・漏水量を測定。▽切り欠きの大きさ▽板同士の間隙▽材料自体の濡れやすさ――の3つの組み合わせの影響を明らかにした。こけら葺き屋根の漏水危険度を判定する基礎データとして活用されることが期待される。
 得られた知見を、正しく分かりやすく伝えるには……と苦心してポスターを作成したという。
 三浦さんは「受賞できると思わず、驚きました。研究を多くの人に評価していただけ自信になりました。石原先生、先輩ら多くの方々のご指導・助言のおかげで、感謝しています」と語った。