活動報告・ニュース

地方活性化へ提言

本学チーム 県事業3市を対象に

2017年11月9日

少子高齢化や人口減少による過疎化に悩む千葉県内の市町村の活性化策を千葉県内の大学から募る県の事業に、本学の建築、都市環境、デザイン科学科とプロジェクトマネジメント学科から合わせて6研究室が参加し、高い成果を上げた。
 廃校校舎などの空き公共施設を有効活用して地域活性化につなげようというこの事業で、本学の研究室は▽田島研=銚子市▽八馬研・稲坂研=勝浦市▽鎌田研・大嶋研・加藤研=南房総市と地域を分担。それぞれの研究室が修士課程と学部4年生の有志をメンバーとしてチームを組み、昨年4月から活動を続けた。
 活動は、市役所職員や地元経済界・住民のキーパーソンへのインタビュー、現地踏査と聞き取り調査など多岐にわたり、中間とりまとめのための合宿も組み込まれた。
 こうして集めた膨大かつ細密な資料をもとにチームごとに提言をまとめ、12月までに各市長や地元有力者、県の担当者などを前にしたプレゼンテーションを終えた。
 各チームの提言は――
銚子市チーム
今年3月で廃校となる市立猿田小学校の校舎活用。市の主幹産業である漁業に加えて、農業の新たな拠点を構築し、両産業をセットにした経済の活性化を図る。
勝浦市チーム
閉校した市立清海小学校の校舎の活用を通じて、1つ1つの施設の独立した機能の提案に留まらない、勝浦全体を楽しくするためのトータルデザインを構築。
南房総市チーム
市内の空き施設を使い地域でチャレンジしたい人のためにインキュベーション機能と地域互助機能を備えた「お試しの場」を作る。旧観光案内所の建物を活用。
 それぞれの提言はプレゼンテーションでいずれも高く評価された。今後、各市長のもとで実現の可能性が検討される。
 今回の提言活動を主導した鎌田元弘副学長(社会貢献担当)は「同様の活動をしているチームや研究室の報告会を全学あげて開きたい」と話している。
 県のこの事業には千葉大、千葉商大も参加した。