受賞者ニュース

高層学校施設に排煙設備を〜中田さん優秀講演奨励賞

2019年9月20日

令和元年度空気調和・衛生工学会大会(昨年9月18~20日、札幌市の北海道科学大で開催)で、中田夏郎さん(建築都市環境学専攻修士1年、小峯裕己研究室=写真)が発表した「超高層学校施設における排煙設備の必要性に関する研究」が優秀講演奨励賞に決まった。
 中田さんは小峯研で、建物の空気環境や適正な建築計画などを研究。現行の建築基準法には、学校施設に排煙設備の設置義務はないが、高層の大学施設が増える現在、火災時に問題はないのか。
 中田さんらは、建物の避難安全性能を確認するため、建設省告示で定められた計算式(階避難安全検証法や全館避難安全検証法)で検証。高層学校施設に対する排煙設備の設置を義務づけるよう建築基準法を改正すべきだと結論した。
 今回受賞の投稿論文は研究室の修士生たちの研究内容を整理・修正したもの。中田さんは「院生として初めての学会で、緊張した中での受賞で、うれしく思います。指導者である小峯教授に感謝します。小峯研では院生が毎年、学会講演にチャレンジする方針なので、次回はさらによい発表ができるよう努力します」と語った。(CITニュースより)