受賞者ニュース

ヒューリック学生コンペにて4人が優秀賞を受賞

2017年10月15日

東京・表参道を代表する新建築を募集した第5回ヒューリック学生アイデアコンペは昨年10月15日、主催のヒューリック㈱本社(東京・日本橋大伝馬町)で公開2次審査が行われ、「表参道のcafe」を提案した本学の4人チームが、最優秀賞に次ぐ優秀賞3作品の1つに選ばれた。
 4人は川合豊さん(建築都市環境学専攻修士2年、遠藤政樹研究室)、嶋田緒音さん(同)、岸田和也さん(同1年、石原健也研究室)、小池翔太さん(建築都市環境学科4年、遠藤研究室)。
 課題は、表参道と青山通りの交差する場所に、表参道を象徴する建築「THE表参道」を提案するもの。
 4人はケヤキ並木の下のベンチから着想を広げ、交差点に高さ80㍍、奥行わずか4㍍の、薄くて空中庭園を兼ねた17階建てランドスケープ・カフェを提案した。
 建築は耐火皮膜不要の鉄骨柱F R 鋼で想定。人々は上昇する眺望を得られ、前後に薄いカフェに腰を下ろすことで都市の眺望に身体をおく感覚を持てる。交差点にいる人々からは、建物が薄いので内部の人の行動が建物を成しているように見える。側面には電光掲示板の機能を持たせた。 
 10月に1次審査通過10組が公開プレゼンテーションし、受賞が決定した。応募総数は188点だった。 隈研吾・審査委員長(東京大教授・建築家)は「学生にとって一番魅力的な敷地だが、魅力を感じる敷地ほど、自分を客観的に見られなくなる危険がある。そんな場合に重要なのは、社会のニーズ、社会の『気持ち』を理解すること。今回も〝自分が楽しい〞を超え〝今の社会が何を求めているか〞に気づいた案が残ったと思う」と総括した。
 コンペは不動産会社のヒューリックが2013年から毎年開き、年ごとに「有楽町」「渋谷」「横浜」「浅草」……と、実際に存在する場所を対象敷地としている。