藤木竜也研究室


藤木 竜也教授

建築史、歴史的建造物の保存活用

歴史・文化の継承のために歴史的建造物の調査研究を行っています。日本近代(明治~昭和戦前期)の住宅における近代化(洋風化)と、その中で伝統性(和風)がどのように受け継がれていったのか、その軌跡の解明を主な研究テーマにしています。それだけに限らず、歴史的建造物・町並の調査に携わり、文化財などで伝え残していくなど、地域貢献・地域創生のための一助として活動すると共に関連するテーマでの研究も行っています。

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日本近代の住まいにおける
近代化の受容と伝統の継承に関する研究

明治から昭和戦前期は、日本の住まいにおいて大きな転換があった時代です。江戸時代までに連綿と築かれてきた伝統(= 和風)に対して近代化(= 洋風)を受け入れる必要があったからで、それは迎賓用の洋館に生活用の和館を併設する世界でも稀な形式となって結びつくものでした。その近代化の受容と伝統の継承がどのような推移・過程にあったのかについて、主に大臣や県知事などの高官官舎を切口にして研究を進めています。

国立公文書館所蔵 太政大臣官宅絵図

歴史的建造物の
保存・再生・活用のための調査研究

行政から委託を受けた、もしくは取壊しが懸念される歴史的建造物について、文化財などとして保存・再生・活用を講じるために、建築の歴史的・文化的価値を明らかにすることを軸に、保存形式や活用方法の検討も合わせて幅広く研究を行っています。これまで米子市公会堂の保存活動、矢田貝家住宅など山陰両県の文化財に関わってきた他に、旧岩井小学校(鳥取県)や尾道市庁舎・公会堂(広島県)などの調査研究にも取り組んでいます。

“千葉の近代化”の歩みを掘り起こすための調査研究

私の育った松戸市東部は、江戸時代まで軍馬育成の放牧地で、子どもの頃には振り返るべき歴史はないと教えられてきました。今や明治から150年近くが過ぎ、東京のベッドタウン開発の中で失われて存在が顧みられていない歴史があります。そんな“千葉の近代化”を再考する調査研究を進めており、三菱・岩崎家が経営した末廣農場(富里市)や千葉工業大学津田沼キャンパスの前身である鉄道第2聯隊基地などのテーマに取り組んでいます。

千葉工業大学同窓会所蔵