望月悦子研究室


望月 悦子教授

光環境学

人間が取得する情報の7割は視覚によると言われています。私たちが、安全かつ健康・快適に暮らすためには、身の周りの光環境がとても重要となります。一方で、快適さを追い求めるあまり、エネルギーを大量に消費する時代はもう終わりました。自然光や各種人工光源によって、快適な照明環境をいかに少ないエネルギーで創っていくか、被験者実験や実測調査を通して日々研究を行っています。

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オフィス照明の省エネルギー化に関する研究

一日中、空間全体を明るく照明することは、作業環境として、また、執務者の健康・快適性にとって果たして好ましいのでしょうか?空間的にも時間的にも一定でなく、不均一であるからこそ快適な照明空間はどう計画すれば良いのか?継続的に省エネルギーを実現するには、自然光をどのように採り入れ、人工光をどう制御すれば良いのか?実際のオフィスにおける実測調査、アンケートなどを通じて効果的な手法を考えます。

光環境が人間の生理に与える影響に関する研究

睡眠をはじめとする私たちの生体リズムは、一日を通して曝露される光環境によって影響されることが知られてい ます。適正な生体リズムの形成には、自然光のリズムに即した照明環境への曝露が望ましいですが、現代社会に生きる私たちは、昼夜を問わず高照度の光に曝されていることが多いのも現状です。心理・生理の両面から、一日を通して私たちの曝露照明環境がどうあるべきか、睡眠調査、被験者実験を通じて考えます。

空間用途に応じた快適照明に関する研究

近年、新たな光源の開発によって、光の明るさや色が自由に制御できるようになってきました。一方で、光源の効率が向上したことで、まぶしさを感じやすかったりもします。スポーツ照明や道路照明、住宅照明や病院照明など、空間の用途によって照明環境に求められる要件は異なります。空間用途に応じた快適照明空間を実現するための照明条件を実験、シミュレーション等で検討します。